成功談のご紹介
Hollister 失禁ケアは患者様のことを第一に考え、生きる力を育むサポートに尽力いたします。ユーザー主導型の研究開発を出発点とし、技術的発展という長年にわたる習わしに加え、自立した生活を取り戻して維持するための品質の高いヘルスケア製品の重要性を理解している献身的で専門的な知識を有する専門家たちが一体となって取り組んでいます。これからご紹介するお客様の声は、生活に関与する製品利用者、介護者、臨床医といった Hollister 失禁ケア コミュニティのメンバーから実際に寄せられたものです。ここで紹介する人の興味をそそるような体験談では、患者様第一という当社の指針を示しています。
ジョナサン・メンデス、米国
「厳密には、彼女は母の犬です。」ジョナサンは、大きな顔で彼の膝の上にいつも座っている 2.5 kg のヨークーシャー テリアのロクシーのことを話しています。ロクシーの長い青褐色の毛を撫でながら「彼女の重みと体の温かさは感じることができる」とジョナサンは話します。ジョナサンからほめられていることに応えるように、ロクシーはちらりと目を上げます。
食卓でのこの 2 人 (1 人と 1 匹) は、満足を絵に描いたようです。パパは横の居間のソファに黙って座っています。祖父と孫の間の愛情は目に見えてわかります。パパは背が高く、細身で、愛情のこもった目と明らかにやさしい心の持ち主。確認しなくてもわかることもあるのです。座っているジョナサンは、細身でハンサム、好奇心旺盛なこげ茶色の目の、寛容な心の持ち主。パパはジョナサンの叔母と一緒に近くに住んでおり、よく遊びに来ます。週末は特別です。パパがジョナサンを迎えに来て、一緒に出かけます。重要なのは行き先ではなく、遠出すること、仲間意識、新鮮な空気、気楽さだと彼は断言します。「ときどきドルフィン モールへ行くけど、買い物のためではないんだ。ただブラブラして、エスカレーターに乗るだけ。」
パパはジョナサンの母方の祖父です。彼とジョナサンは大切な絆で結ばれています。パパの妻のママは、事故の前に亡くなりました。そして、ママはかけがえのない人でした。ジョナサンが生まれた時に築かれた祖父と孫の関係は、樫の木のように頑丈で、水のように流動的であり、体中の毛穴や細胞に浸透し、永遠に活力を呼び戻すような関係でした。
ジョナサンの家族は結びつきの強い家族です。愛情があるのは当然のことです。お互いに対する尊重、敬愛、お互いの幸せと安全に対する無私無欲の配慮なども同様です。家族は家庭であり、希望、信頼、信仰、再生のためのよりどころです。家庭は家族です。ロクシーもその一員です。道路脇で救助した臆病な野良犬だったパンプキンも、愛すべき存在です。
「家族はだれにとっても必要なものです」と言いながらジョナサンが差し伸べた手をパンプキンが愛しそうに舐めます。いつもジョナサンの肩にとまっているオキナインコのココは、ときどき部屋の中を飛び回ります。
2002 年のメモリアル デーの週末、高校 3 年生のジョナサンは、父親とキー ビスケーンへ旅行しました。2 人は自転車を持参しました。ジョナサンはスケートもパッキングしました。「スケートなしではいられなかったのです。学校から帰るとすぐにスケートを持って遊びに出かけていました。」
5 月 27 日、月曜日。ジョナサンと父親は岸辺に沿って何マイルもサイクリングし、ホットドックを食べる時間になりました。ジョナサンは絶好の場所を知っていて、自転車ではなくスケートでそこに行くことにしました。ホットドックと付け合せを手にしたまま、ブリッジの下り坂で加速していきます。絶え間ない潮風からの塩を唇に感じ、熱帯の太陽の暖かさを肌に感じ、タールマックの輝きが目に入ります。自分がコントロールしていること、健康であること、敏捷さがあること、そして若いということへのプライド。生きることは素晴らしい。
7 か月間。ジョナサンがスケートをあきらめ、自転車をしまい込むことを余儀なくした出来事から回復するのにかかった時間です。拭い去れない瞬間、私たちが悲劇と呼ぶ瞬時の出来事から回復するための 7 か月。悲劇以外に何と呼べばいいのでしょう。その瞬間に、ジョナサンの知っていた人生は決定的に変わってしまったのです。治癒はあるのでしょうか。おそらくいつかは実現するでしょう。現在、彼らは治癒に向けて取り組んでいます。
車がどこからともなく突然現れ、ジョナサンの L1 椎骨を潰し、肋骨と肩甲骨を折りました。
「覚えているのは、ものすごく痛かったかということだけです。バールで背中を殴られたような痛みでした。」
7 か月間。2 回の手術。不利な状況に。2 回目の手術で、振り出しに戻りました。ただし、自立した生活を取り戻すという決意は揺らぎませんでした。それからもちろん、家族も彼のそばにいました。彼の精神的な支えです。
ロクシーは顔を上げてあくびをすると、ジョナサンの方に体の向きを変えます。「僕は運が良い。」彼が口を開きます。「大抵のことは自分でできます。」車の運転を除いては。彼は、手動運転装置を設置するための資金が目標金額に到達するのを待ちわびています。「どこへ行くにも車で送って行って欲しいと頼むなんて、まるで子供の頃に戻ったような気分です。」
ジョナサンは間近に迫った学士号の取得に向け日々追われています。取得後は、医学を研究したいと考えています。「神経学です。」こともなげに、そう口にします。「自分と同じように脊髄損傷患者の力になりたいと思って。足にまるで電気が走るような電撃痛を患者が訴えたとき、その痛みがどのようなものかは百も承知しています。」
愛情は逆境がもっとも苦手とする敵です。家を具現化したような家族の愛は特別なものです。ジョナサンは自分が恵まれていることを知っています。生きていることに感謝しています。膝の上にいるロクシーの重みとぬくもりを感じられることを幸せに思っています。再び、ほぼ自活できるようなったことに感謝しています。感謝しているのです。
「時が過ぎて、いくつもの季節がやって来ては通り過ぎました。人生は旅のようなもので、幸せの形は人それぞれですが、最後に残るのは愛です。愛の形は永遠に変わることはないのです。」
