ストーマケアに関する重要な点
ストーマケアの方法を学ぶことは、ストーマ造設手術後日常生活に戻るために重要な第一歩です。ここでは、その基本的なポイントを紹介します。
医師の了解が得られたら、日常活動を再開することができます。 時間はかかるかもしれませんが、ストーマ装具に徐々に慣れ自分のライフスタイルにあわせたケアスタイルを確立していきます。
はじめは、面板の定期交換など日常生活に必要なストーマケアの方法を学びそして練習していきます。面板をしっかりフィットさせることにより、排泄物による刺激から皮膚を守ります。
ここでは、基本的なストーマケアのコツをいくつか紹介します。
- 排泄物やガスが、ストーマ袋の三分の一から半分までたまったら破棄します。
- 洗浄剤を使用している場合、面板の粘着力を落とす可能性があるオイル(油分)やローションが含まれていないことを確認します。
- 水で皮膚を洗い流した後、完全に乾燥させてから新しい装具を装着します。
- 面板を貼ったら、30-60秒間上から押さえます。そうすることで、圧力と温度が加わり粘着性が増します。その際、隙間や漏れが無いか確認します。
- 二品系装具を使用している場合、ひし形になるよう斜めに貼ると、腹壁になめらかにフィットします。
- 面板は定期的に交換します。徐々にご自身に一番合ったペースが見つかるはずです。多くの方は3日から4日に1回の頻度で交換をしています。
ストーマ周囲の皮膚に発赤、損傷、浸軟(蒸れ)がみられる場合や面板が上手く固定できない場合は、かかりつけの皮膚・排泄ケア認定看護師にご相談ください。また、定期的にストーマ周囲の皮膚の状態を、トラブルが発生することなく健康な状態が保たれているか観察をしましょう。