ストーマ周囲皮膚やストーマ近接部のかゆみは珍しくありません。ですが、かゆみがあって当たり前と思うのは間違いです。ここでは、かゆみが起こる一般的な原因と対処法について紹介します。
ストーマ周囲の皮膚のかゆみは、一般的にそう痒として知られており、慢性的だったり治療が難しかったりする場合があります。また、一見すると健康的な皮膚が、かゆみの症状を伴っていることもあります。このように、“かゆみ”は代表的なトラブルの一つなのです。“かゆみ”を未然に防ぐ、また起きてしまったときの対処方法を見ていきましょう。
ストーマ周囲のかゆみ
ストーマ周囲のかゆみについてよく理解するために、皮膚・排泄ケア認定看護師とその患者に対しアンケートを実施しました。これは、かゆみにまつわる経験を比較する目的で行われたのですが、このアンケートから意外なことがわかったのです。
ストーマ周囲皮膚のかゆみには数多くの原因が想定されます。よくある原因として、「カンジダ症 (真菌皮膚感染)」 、「皮膚炎」の 2 つの疾患が知られています。
カンジダ症
カンジダ症 は真菌皮膚感染で、激しいそう痒感を引き起こすことで知られています。カンジダ症は通常、ストーマ周囲の皮膚が熱を帯び、湿った状態になると発症します。面板下での排泄物の漏れや抗生物質などの薬剤が原因となる場合もあります。
カンジダ症の発症を抑えるためのポイント:
皮膚炎
皮膚炎は 接触性皮膚炎とも呼ばれ、石鹸、ローションなどの製品で皮膚が刺激され、誘発される場合があります。漏れにより、排泄物が皮膚へ付着することで発生することもあります。アレルギー性皮膚炎は特定の刺激物やアレルゲンに対する反応によって生じます。
皮膚炎を防ぐためのポイント:
ストーマ周囲のかゆみ:その他の原因
ストーマ周囲のかゆみには「カンジダ症 (真菌皮膚感染)」 「皮膚炎」以外の原因もありますが、“皮膚の損傷”といった目に見える形で現れるとは限りません。そう痒における最大の原因が漏れであることは変わらないものの、弊社が実施したアンケートによれば、“熱”や“湿気”もそう痒を引き起こす原因となることがわかっています。“乾燥”も、一見すると健康的なストーマ周囲の皮膚そう痒の一般的な原因です。そう痒を発症している場合、簡単かつすぐに行える処置は装具を交換することです。アンケート回答者の約 79 % が、装具を交換することでかゆみが和らいだと答えています。
ストーマ周囲の皮膚のかゆみが慢性化している場合、カンジダ症か、何らかの皮膚炎、もしくはそれ以外のストーマ周囲の皮膚の合併症の疑いがあります。かかりつけの皮膚・排泄ケア認定看護師に相談してください。
*アンケート結果は、164 人の患者様からの回答に基づきます。かゆみに関する消費者調査、2016 年 Hollister 社内資料
Loading content...
Hollister Incorporated のウェブサイトから、当社が管理していないウェブサイトに移動しようとしています。Hollister Incorporated は、リンク先のサイトの内容や利用可能性について責任を負いません。リンク先のサイトには、異なるセキュリティまたはプライバシー ポリシーが適用される可能性があることに注意してください。