入浴・シャワーとストーマ周囲皮膚のケア

毎日の入浴やシャワーとスキンケアにより、ストーマ周囲皮膚の健康を維持できます。基本的な知識を身につけて、ストーマ周囲皮膚を清潔に保ちましょう。

Essential Hygiene and Peristomal Skin Care Tips

ストーマ周囲皮膚のケアと清潔保持。

ストーマ造設術を受けたら、自宅でのケア方法を学ぶことが大切です。これには、体の清潔を保つことやストーマ周囲皮膚のケアが含まれます。では、その方法について詳しく見ていきましょう。

ストーマ周囲皮膚のケア

ストーマの周りの皮膚は、ストーマ周囲皮膚と呼ばれます。ここでは、ストーマ周囲皮膚の健康を保つためのポイントをご紹介します。

  • 面板の交換時にストーマ周囲皮膚を清潔にすることを習慣づけましょう。
  • たいていは水で十分です。ストーマ周囲皮膚のケアは回数が少ない方が理想的です。石鹸は面板の粘着力を弱める可能性があるため、使用する際は油分を含む保湿剤、香料および香水が含まれていないものを選びましょう。
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  • ストーマ周囲の皮膚に発赤、損傷、じくじくした状態が見られる場合は、皮膚・排泄ケア認定看護師または医療従事者に相談してください。
  • ストーマ周囲皮膚の状態を定期的に観察し、変化がないかどうか、健康的な見た目が保たれているかを確認しましょう。

 

ストーマ周囲皮膚は本来、炎症や発疹、発赤、傷等がなく、体の他の部分の皮膚と同じ状態でなければなりません。

入浴とシャワー

ストーマ造設術後も以前と同じようにシャワーを浴びたり入浴したりできます。水や石鹸がストーマに入り、害を与えることはありません。

入浴・シャワー時のポイント

  • 入浴・シャワーの際には、装具を装着したまま、もしくは取り外しても、どちらでもかまいません。ただし、シャワーを浴びる前に二品系装具かストーマ袋を取り外すと、面板の粘着力が弱まる可能性があります。
  • 面板の粘着力が弱まる場合は、ストーマ袋を装着したまま入浴するか、またはストーマ袋と皮面板の両方を取り外し入浴します。
  • 石鹸が残ると面板が皮膚に粘着しにくくなります。残留物、油分を残さない洗浄製品を選びましょう。
  • 二品系装具を使用している場合は、シャワーの際に入浴用のストーマ袋に交換することをお勧めします。そうすることで、通常使用するスト―マ袋を濡らさずにすみます。

 

上記を参考に、面板の粘着力を維持することに気を付けましょう。安心して入浴・シャワーを行うことができます。