ストーマ造設手術後の運動よくある 6 つの質問
健康を維持することは、重要なことの1つです。ここでは、ストーマ造設が、あなたがアクティブな生活を送る上でどのように影響するかについて紹介します。
ストーマがあっても運動ができますか?という質問に対する回答はこちらをご覧ください。
ストーマ造設手術は大きな出来事であり、そう簡単に考えるべきではありません。 術後、数週間、または数か月間は、大変な思いをすることもあります。ストーマに慣れるには、時間がかかります。ですが、ストーマに慣れ、体調が回復すれば、術前に楽しんでいたアクティブな生活を取り戻すことができます。
多くの人にとって、ストーマ造設手術を受けることで新たに生きる意欲がもたらされます。この新たに芽生えた情熱と共に、新しい目標に対する願望やこれを達成しようという熱意が生まれるのです。新しいスポーツに挑戦しようという気持ちになることもあり得ます。
こうした挑戦に踏み出す前に、ここではよくある質問とその回答をご紹介いたします。
1. どのような種類のスポーツや運動ならできますか?
特定のスポーツや運動に目を向ける前に、ご自分の体が術後、どのように変化したのかを把握しておくことが重要です。合併症もなく、医療専門家から特に指示がない場合、スイミングを はじめとする、ほぼすべての運動を楽しむことができます。 ラグビーやサッカーなど、コンタクトスポーツも可能な場合もあります。 さらには、高い屈曲性が求められるボウリングやエアロビクスなどの運動も問題なく楽しめる場合もあります。
2.私が着けているのストーマはでスポーツに対応していますかは可能ですか?
ストーマは思っている以上にしっかり出来ています。腹部から出ているこの新しい突起部は、すぐに壊れてしまいそうに見えますが、実際には高い弾力性があります。緊急外科手術による開口部切開部は、術後約 10 日間で完全にふさがります。時間の経過と共に、ストーマ周囲の瘢痕組織は最適な強度になります。
3.傍ストーマ ヘルニアには注意する必要がありますか?
はい、注意する必要があります。ストーマがあるということはを着けているということは、リフティングや激しい運動による 傍ストーマ ヘルニア の危険性が高いことを意味します。これは、ストーマを支えている筋肉には、術前のような筋力がないためです。
4. ヘルニアにならないようにするための対策はありますか?
ヘルニアを予防するための手段がいくつかあります。まず、運動中は腹部を守ることを必ず心掛けてください。また、体重の変化に注意します。腹部の運動や腹部に負荷をかける運動を再開する前に、担当の外科医に相談してください。
5. ヘルニアになってしまったら、どうしたら良いでしょうか?
運動内容や身体の状態に応じて使用する補助具(サポートベルトなど)については、かかりつけの医療従事者にご相談ください。
6. 手術後、会陰創が現れた場合、どうしたら良いですか?また運動することはできますか?
はい、回復まで十分に時間をとれば、引き続きアクティブな生活を送ることができます。 会陰創は、肛門と直腸を取り除いた結果として生じるものですが、下半身のあらゆる動きに影響を受けます。この部分は腹部切開時よりももろくなりますが、時間の経過に伴い治癒し、同程度の弾力をもつまでに回復します。